筋トレを続けていると、よく聞く言葉に「ストリクト」と「チーティング」というものがあります。ストリクト=厳しい、厳格な。チーティング=欺く、騙し取る。と、直訳できますが、トレーニングにおけるチーティングとはどういう意味なのかについて調べてみました。
一般的に、ストリクトとは正しいフォーム。チーティングとは反動を用いたフォームのことを指します。筋肉の「急激に引き伸ばされると素早く縮む」という性質を利用したもので、ストリクトフォームでは到底持ち上がらない重量であっても反動を利用すれば持ち上げることが可能になります。
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ストリクトではないチーティング
チーティングとは「反動を利用して持ち上げるテクニック」なので、ストリクトとは対極にあるフォームです。
しかし、一般的なチーティング以外にもストリクトではないフォーム(正しくないフォーム)があり、重い物を持ち上げるためには効果的なテクニックでも、ターゲットを刺激するという意味では適切ではないフォームだといえます。
メインターゲット以外の筋肉を使っている

ストリクトではないフォーム(正しくないフォーム)の典型的な例として「メインターゲット以外にの筋肉を使ってトレーニングをしてしまっている」ということがあります。
例えばサイドレイズ。サイドレイズは肩の筋肉(三角筋)がメインターゲットになる種目ですが、肩をすくめるようなフォームになると僧帽筋に効いてしまいます。

間違ったフォームでのトレーニングは、鍛えたい筋肉を鍛えられないばかりか意図していない筋肉が肥大してしまうことになります。バランスのとれた理想的なスタイルを目指すためにも正しいフォーム(ストリクトフォーム)を習得することが重要です。
重心を移動させて負荷を逃がしている

効果的なトレーニングの要素に「トルクコントロール」というものがあります。これはテコの原理と同じで、支点からの距離が長くなれば負荷が重くなり、短くなれば負荷が軽くなるということです。
アームカールで説明すると、本来、弧を描くべきダンベルの軌道が、身体を反らせることによって直線的になりメインターゲットである上腕二頭筋への負荷が減ります。

重すぎる重量設定や疲れてくるとこのようなフォームになりやすいことから、トレーニングは適切な負荷で行うことと、トレーニングの終盤こそストリクトなフォームを意識することが大切なポイントになってきます。
【まとめ】チーティングのポイント
チーティングとは反動を使って持ち上げること
チーティングとは反動をつけるフォームのことで、「急激に引き伸ばされた筋肉は素早く縮む」という筋肉の性質を利用するテクニックです。
鍛えたい筋肉を意識することを忘れないこと
チーティングは、トレーニングの後半などに筋肉を追い込む場合にはとても有効なテクニックです。しかし、ターゲットとなっている筋肉から負荷を逃がしてしまっては意味がありませんので、鍛えたい筋肉を意識するということは忘れてはいけません。
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